劇場版ポケットモンスター キミにきめた! ネタバレあり
ポケモンは第3世代のルビサファキッズで第8世代で戻ってきて今はアルセウスをプレイ中。
アルセウスの情報を探っていたら映画の話題を見かけて、そういえば話題になっていたけど見ていなかったと思いAmazon prime にて視聴。

大満足というわけではないけれど、なかなか面白かった。ちょっと前に映画館で見てがっかりした『ミュウツーの逆襲 Evolution』よりは間違いなく面白かった。
序盤はアニメ1話のリメイクのような形になっており、子供のころに繰り返し見た記憶があふれてとても懐かしい気分になることができた。短かったけれどツンデレ時代の意地の悪いピカチュウも可愛くって良い感じ。一緒に旅をするのがタケシとカスミでないのは少し残念なところではあるけれど、新しい仲間それぞれの相棒がポッチャマとルカリオという初代にはいなかったポケモンなのが新鮮でこれはこれでよかったと思う。

ホウオウを追う旅がメインでその旅の途中にエンテイ、スイクン、ライコウと出会うというのが子供の時夢見た冒険が映像になっている感じがしたし、ラストはホウオウとバトルして終わるというのも気持ちがよかった。ただ、メインの筋道が良いだけに、気になる部分もあった。特にバイバイ、バタフリーの話を映画の中でやるのはなんかしっくりこない。正直、序盤の1話をもう一度やるところで泣かせにきて、またちょっとしたらバタフリーの感動話をやるのはちょっとげんなりするし、アニメみたいにずっと一緒にいたという印象も薄いのでそこまで感動もしないし原作の話を無駄に消費したようで残念だった。残念というと幻のポケモンのマーシャドーが終盤ラスボス的な役割はあるもののホウオウのような話の中核と比べると印象が薄くパッとしなかった。中盤のサトシがポケモンのいない世界に行ってしまったかのような描写なんかは悪くはなかったのだけど…。後、これは最後に見た映画が『ミュウツーの逆襲 Evolution』なせいもあるかもしれないけれど、最後の展開がミュウツーの逆襲のサトシがが石になってしまうシーンの焼き直しに思えてしまったのも残念と言えば残念。まあ、その前のピカチュウがついに喋るシーンは普段の鳴き声と同じ感じで喋っているのが本当に凄くてよかったし、ラストのホウオウとのバトルも見せる部分と見せない部分がうまくて終わり方なんかはすごくよかったと思う。エンドロールも良くて、テレビアニメシリーズの仲間たちが順番に振り替える映像はまた出会いがあるんだなという感じでいいエンドロールだった。
ちょっと気になる部分もあったけれど全体としては見てよかったと思える映画だった。最近の子供向けアニメ映画は映画館で予告は見るけれどもあからさまに感動狙いなのが受け入れられなくて見ていなかったが良いものもありそうなので食わず嫌いは辞めて見てみるのも良いかなと思う。
エターナルズについて思うこと(ネタバレ有り)
エターナルズは良いところは沢山あるし、今の時代に作られた意義のある映画だと思う。ただし、それはどうなの?と思うところもある。1個人の中でも賛否両論な映画だというのが、まず自分の中での立ち位置になっている。
良いところをあげるとすれば、やはり俳優陣の魅力だろう。言うまでもなくマ・ドンソクは最高だった。今までの良い奴なマブリーと可愛いマブリーを詰め込んで世界に食らわせるインパクトのあるキャラクターだった。中盤で死んでしまうのは残念だが、あのタイプのキャラクターは大体最終決戦手前までに死んでしまうのでまあしょうがないかとも思う。手話で話すマッカリも楽しいキャラクターで、アメリカで手話を使いたいと思う人が倍増したのもよく分かる。なんかかっこいいし、多分口で話すより早いから彼女のスピードスターというキャラクターにもあっている。その他大抵のキャラクターが俳優の良さを十全に活かしていて素晴らしいと思う。
後は、映像も映画館で見てよかったと思えるものだった。クロエジャオ力は十分に発揮されており、壮大なストーリーにはピッタリである。また、最後のティアマットの巨大な頭や手の一部が突き出してきている絵はエヴァとかあのタイプのアニメっぽい良さもありあれが見れただけでも収穫があると言える。
劇伴はアイアンマンやゲーム・オブ・スローンズでおなじみのラミン・ジャヴァディ。アイアンマンなどに比べると派手さはないが、壮大さと神秘的な雰囲気を併せ持つメインテーマはSpotifyで何度も聞き直している。いわゆるスルメ曲というような何度も繰り返すとより良さがわかってくる良いテーマ曲だと思う。
上記の良さで、MCU映画としてもビックバジェットの大作映画としても映画館で見て良かったといえる良作だと思う。ただし、初めに描いたように気になる点もある。
まずは、序盤のボリウッドシーン。本場に比べてしょぼい。ボリウッドのダンスシーンをやるなら例え1分程のシーンだとしてもちゃんと本場に負けないものを出すべき。インド映画を普段見ない人がインド映画とはあの程度と思ってしまったらどうするんだ。もっとちゃんとして欲しい。メインのヒーローに多様な人種を配置して、色んな人に見てもらおうと言うのであれば、他国の素晴らしいエンタメの引用はより気を使うべきだ。
また、これだけ素敵な俳優陣を集めて感情を表現するのにやることがヘテロロマンスなのも辟易する。ファストゥスとキンゴ以外はヘテロで2人組ができるようなキャラクター設定で、気を使ってみればロマンチズムはないとも見れるコンビもいるが、何故こちらが気を使ってやらなくてはならないのか。スプライトとセルシとその彼氏とでしばらく暮らしてたならそこに友情もあっただろうがあまりフィーチャーされず、どこに魅力があるのかよく分からないイカリスにセルシもスプライトも惚れていて、それが原因でスプライトが離反したりもするが、スプライトがそこまでしてやるような男なのかイカリスは。エターナルズにも愛があってみたいな話にするなら、ヘテロロマンスじゃなくて、ディヴィアンツや人間との交流でそう感じさせて欲しかった。セナとギルガメッシュはとても魅力的だけど、同性を配置しても良かったんじゃないかと思う。キンゴがお付の人といい関係を築いていたり、ファストゥスが同性のパートナーとその子供と関係を築いていることで、ヘテロロマンス要素を薄めていると思うが、ロマンチズムの占める割合が多いし別のやり方でキャラクターを描いて欲しかった。
上に少し名前を出したが、ディヴィアンツはもったいなかった。主人公達以前にセレスティアルズによって作られたが、セレスティアルズにとって都合が悪い行動をするようになり、主人公たちによって処分される存在になった生物。美味しい設定が盛り沢山かつ機械の獣のような見た目で上手くやれば人気の出るヴィランにできたかもしれない存在だったのに、劇中での活躍はしょっぱい。せめて最後にセナが見逃すならこれからに期待できたが、殺してしまったのでどうしようもない。せっかく話すことができるようになったのだからエターナルズと対話をして欲しかった。アクションにしても過去のシーンは雄大な自然の中で人を襲ったりカラフルな古代文明の中でマ・ドンソクに張り手をされたり楽しいシーンが多かったが、現代パートは夜の街中、霧がかった林、洞窟がアクションパートの舞台で暗くて見にくい。アクションでもいまいちパッとしない敵になってしまった。本当にもったいない。多様性というなら倒されるべき存在とされていたものにももっと目を向けて欲しかった。
その他の気になった点としては原爆のシーン。アメリカ映画の大作で人類の過ちとして描かれるのは正直驚いたし、意義のある事だと思う。ただ、あの描写では原爆による悲惨な死の実態があまり見えないように思う。日本にいれば大抵の人に学ぶ機会がありファストゥスが何をみて絶望したのかが分かるが、果たして原爆が帝国主義の日本を倒すのに正当なものであったと考えている人達にも伝わったのか疑問が残る。たくさんの人が死んだことをエンタメ化すべきではないとは思うが、ピントはあっていないが焼け焦げた死体が背後にあるような絵にするだとか、あそこにいた人間を描く方が誠実だったのではないかとも思う。
色々と映画への文句を書いたが、上記のことは正直いってひとつの映画に求めすぎていると自分でも思う。しかしここまで出来るのであればより丁寧に創って欲しかった。素直に感動したかったという気持ちが強い。ポリコレでこの映画がつまらなくなっていると言う人もいるが、そんなことは無い。ただし、この映画の多様性やポリティカル・コレクトネスが完璧かといえばそんなことも無い。それでも、やろうとしたことは間違っていないと思う。ドラマシリーズの挑戦も含めフェーズ4の目指すところは応援したい。
女性の自由意志とセクシーについて
自由で自分らしい服装とはなんだろうか。
人によっては好きな映画のTシャツを着ることかもしれないし、ゴスな衣装に身を包むことやkawaiiを体現すること、セクシーな服を着ること、ビシッとスーツでキメること、自作のケモノ着ぐるみに身を包むことかもかもしれない。
けれどもメディアに出てくる『女性が自分らしい服装をする』はやたらとセクシーな場合が多いと思います。一時期のVOGUでビリー・アイリッシュ達がやたらとセクシーな服を身にまとい、これが自分のしたい格好なのだと言っているのを見かけました。自分がファッションに疎いのもありますが、『女性が自分らしい服装をする』でゴスがでてくることってあまりないと思います。もちろん映画Tシャツで出てくるのも見たことがないです。それもまた多様性の中の一つであるはずなのに。
いろんな女性がいる中で、セクシーなものを好む人もいるというのは当たり前のことだと思いますが、女性が望むことといえばセクシーな装いとなっているのはなんだか不気味です。セクシーなものは批判されやすいからわざわざ取り上げる必要があるのだ、という話も聞いたことがありますが、最近好きな映画Tシャツを着てSNSに写真を挙げた女性に対するひどい揶揄がありましたし、結局のところ女性は何を着ても同性からも異性からも攻撃されます。肌を出せばけしからん、肌を出さなければ女なのにもったいないといわれるものです。エンパワメントはどんな装いを好む人にも必要です。
また、女性の解放、自由というならどんどんセクシーな装いをしないと!のようなことをフェミニズムに親和的な人も言うことがあるので微妙に思ってしまいます。
家庭から、女の子らしく肌を見せていかないと!と圧力をかけられてきた人にとっては上記は自由とはかけ離れたものになるでしょうし。
とにかく、世の中にはいろんな女性がいて色んなものを好んで、色んな自分らしさがあるはずなのに、自由という名目で新たな型にはめようという風潮があるように思えて気持ちの悪い日々を過ごしています。
有名だけどほとんど見たことない映画シリーズ
有名タイトルでもほとんど見たことがないシリーズものがたくさんあります。
先が長いと見るのも億劫になってしまうのですが、書き出しておけば気の向いたときにマラソンができるなとふと思ったので、書き出してみようと思います。
①007 シリーズ
全24作
最初から最後までちゃんと見たのは『ロシアより愛をこめて』くらいであとはwowowでやっていたのをちょろっと見たくらい。
量は多いけど監督や主演俳優もさまざまで見比べるのが面白そう。現状全部アマプラにあるのは嬉しいが、さすがに全部見るのは『ノータイム・トゥ・ダイ』には間に合わなそう。
②ロードオブザリング シリーズ
全6本
1作目は見た。でも長い映画が苦手なのでその後見ていない。来年にドラマが控えているのでこれを機会に見てみるのもいいのかもしれません。後、スカイリムが大好きなので、ファンタジーの大本になっているロードオブザリングを見るのは楽しいかもしれない。絶対に原作も読みたくなるだろうし、長く楽しめそうな予感です。
③猿の惑星 シリーズ
全9本
小さいころ1作目か2作目をテレビでやっているのをみかけて、不親切なやつが多くて怖かった記憶があります。リメイク版『猿の惑星:創世記』はDVDが出た際に見てすごくおもしろかった覚えがあります。ストーリーもよかったですし、エンディングはコロナ禍を体験した後ではより恐ろしく感じられそうだと思います。
リメイク版の続きも気になりますし、リメイク元は特殊メイク等見ごたえありそうですし、見ておきたいです。
④呪怨 シリーズ
海外でのリメイクやビデオ版・ドラマ版含めて全12本
思ったよりいっぱいあった。
ずっとホラーが苦手だったので映画版は全て見ておらず、ホラーをちょくちょく見るようになってからビデオ版とドラマ版を見ました。
白い老女なんかはいい評判も聞くので見てみたい。
今ではホラーは好きですが怖いものはやっぱり怖いので体調の良い明るい時間帯に見たいです。怖いので。
多分まだまだ色々ほとんど見たことない映画シリーズがあると思いますが、まずはこれらから見ていきたいです。
シャン・チーとMCUの毒親たちとシンエヴァンゲリオン
シャン・チーを見ました。
主役のシム・リウやオークワフィナが魅力で楽しく、アクションは特に序盤に本格的なアクションシーンが詰まっており、とても見ごたえのある映画でした。
メインヴィランはテンリングスのリーダーウェンウー。トニー・レオンが格好良く、これまた魅力的なのですが、また父親が子供に迷惑をかける話かよ!と思ってしまいました。
MCUの毒親というとまずはサノスが大きいところでしょうか。ガモーラとネビュラにしたことは誰がどう見ても虐待ですが、本編ではガモーラを殺したことと指パッチンをしたことに比べると虐待の件はぼんやり流されているように思います。それどころか被虐待児のネビュラからは死に際にだいぶ甘い対応をされています。特にエンドゲームではサノスの虐待の件はノーカンになっているような話運びになっていると思います。ネビュラがサノスを殺してよかったと思うのですけどね。
クイルの父親エゴもひどい父親でした。ただし、エゴに対してはその行いに対してしっかりとクイルがキレてエゴが望む道を進まず、クイル自身がエゴを殺したのでサノスと違いしっかり成敗された感じがあります。ただ、エゴは最後まで間違いを認めませんでしたが。
MUCで一番ひどいなと思うのはソーとロキの父親オーディンです。ロキの出生を隠していたこと、懸け橋にしたいといいながらフロストジャイアントは邪悪だという話を否定してこなかったこと、どう考えてもソーとの扱いに差があることなど、ロキに対してもひどいですし、ソーとロキの姉のヘラに対しても、軍国主義時代にさんざん利用したにもかかわらず、平和路線を進むころには厄介になったので幽閉したのは普通にひどい。しかも、その扱いによって暴走した2人を止める羽目になるのは主にソーなので、子供全員に迷惑をかけています。てっきりロキのドラマでオーディンひどい問題に踏み込むのかと思ったらそうでもなかったので残念でした。結局老衰のような死に方で自分の行いを顧みることもなく死んだのでサノスと同じくすっきりしない感じがあります。ロキかヘラに殺されればよかったのに。
そう思うとシャン・チーとシャーリンの父ウェンウーは二人に迷惑をかけまくったものの最後には自分で自分が間違ったことに気づき死んでいったのでMCUもクソ父親描写が一つアップデートしたかなと思いました。そして、ウェンウーが死んでいくときに思い出したのがシンエヴァンゲリオンでの碇ゲンドウです。碇ゲンドウも死んだ妻が忘れられず息子に大迷惑をかける父親なわけですが、シンエヴァンゲリオンでは、シンジへひどいことをしてしまったと気づき、心からシンジに謝り、シンジと向き合った結果、シンジの中の妻に会うことができたわけです。ウェンウーの顛末とも似ていますし、何ならそれよりもうまくダメな父親描写とそれでもそこにある希望を書いていたと思います。しかも公開はシンエヴァンゲリオンのほうが早い。天下のMCUよりエヴァが一歩先を行くこともあるんだなとふと感心してしまいました。
ジェンダー方面で批判されることもある庵野監督も時代とともにアップデートしている部分(映像技術以外で)もあることが改めて分かり今後の作品が楽しみです。
MCUは個々の作品での頑張りはわかるのですが、アベンジャーズでの養子や女性についての発言など無神経だと思う部分も結構あるので今後も頑張ってほしいとともに、賞賛一辺倒になりがちなシリーズでもあるので無神経なところはちゃんと批判すべきだなとも思います。
それともちろんシャンチーは面白かったので、アジア系主演、アジア舞台な作品が増えてくれるといいなと思います。
ソニック・ザ・ムービー【CG直して本当に良かった】
2020年7月16日鑑賞
地球でひっそりと暮らしていたソニックが人間に見つかりさあ大変
子供も楽しめる楽しい映画でありつつも、映画ネタのセリフがあったり、ロボトニックとエージェントストーンの関係性が現代的であったりと子供向けだけでない魅力も詰まっていて面白い映画でした。
最初に出たCMでほっそりとして怖かったソニックはしっかり可愛らしくなっていました。しかも話の起点がひとりぼっちで不憫かわいいソニックを観客も助けたくなるところにあるため、あの青い悪魔のまま上映していたらここまで面白くはなかったと思います… 直してくれて本当に良かった。
とはいえCGを直す前の映像もDVDの特典などで見てみたい。映画版cats的な面白さがありそうです。
ソニックについてはクイックシルバー的なアクションシーンが最高でした。音楽も含めもろにクイックシルバーなのですが、しっかり時間をとって、しかも2回もあれが見れるのは結構贅沢な気がします。あのシーンだけでも見た甲斐がありますね。2人がさらに仲良くなる部分でもあるのも良いです。
敵のドクター・ロボトニックもまた魅力的です。怒ったり、はしゃいだり、踊ったり、長い手足で動き回るのは魅力的です。衣装もかっこいいですね。
助手的なエージェントストーンとのやりとりから感じられる2人の関係性も面白いです。2作目があるなら2人の再会シーンを是非やって欲しいです!
悪役の男が若い男を連れているのはバーズオブプレイ等、最近見られるようになりましたが、面白いんでもっと増えて欲しいものです。
透明人間【思っていたより大分怖いぞ】
2020年7月13日鑑賞
モラハラDV彼氏が死んだと思ったら透明人間になって今も主人公を狙っているっぽい。
モラハラやDVだけでも恐ろしいのに自分にも、信じて欲しい親しい人にも見えない。非常に厄介で恐ろしい透明人間でした。
主人公が陥れられる状況は現実で同じような被害を受けている人もいるであろう状況もあり、妙にリアルで怖い。また、黒沢清的な何か怖いものが写っている訳では無いのに気味が悪いシーンも上手く使われており、わざわざそこを長く映すということはアイツがいるのかもしれないという不気味さが引き立っていた。鑑賞後も部屋の誰もいない部分が気味悪く感じる、後に残るものがある、ホラーとしてとても満足出来る映画でした。
最近話題のNetflix 呪怨 呪いの家と比べてみると、呪怨でガッカリだったことが透明人間では上手くやっていて感心しました。呪怨でも男性から女性への加害が描かれていましたが、ラストも含め妊婦への暴力や若い女性への性暴力は呪いに関係なく多くあるし、単に呪いじゃなくて男性からの暴力が怖いとしか思えなかったです。
透明人間では相手が透明であるが故によりいっそう被害を回避できない、悲惨なことになる、ということがしっかり書かれており、単に男性がというだけでなく透明人間が怖いというのがホラーとしてよくできていると思います。また、妊娠ということについては、透明人間では男が女を支配することが出来るもの、女が男から逃げられなくなるものとして描いており、男性からの暴力と共に扱う場合、呪怨よりも遥かに適切な描き方だと思いました。
ひとつ残念だと思った点をあげるとしたら、終盤主人公が透明人間をおびき出す日が豪雨なのでてっきり雨を利用して相手の場所を暴き反撃すると思っていたのですがそんなことは無かったです。まあ、ペンキのシーンもあるし、ラストが最高なので良いのですが…
最後に、彼氏役の役者さんがDVについてよく理解してラストのシーンを演じたそうで、言われてみればラストでのヤツの言動は素晴らしかったですし納得です。ミッドサマーのクリスチャン役の方もそうですが有害な男らしさに役者が自覚的であると作品のクオリティがより一層上がると思います。
日本の映画もぜひそうなって欲しいです。